建築士であり、華道師範でもあるK.E.さん。
彼女から見る建設業界はどう映っているのか。
一級建築士事務所シエル
K.E.さん 50代
神奈川県で一級建築士事務所を経営するK.E.さん。華道の師範免許を持ち、和の伝道師でもある彼女は建築士として何を思うのか。
建築士を志したきっかけを教えて下さい。
小学生の時に「赤毛のアン」を読んで部屋の内装の描写に心がときめきました。それからインテリアデザイナーになりたいと思ったことがきっかけです。その後、建築系の専門学校に進学し、卒業後は設計事務所に就職し、マンションの設計・戸建て住宅の設計・木造の構造計算・申請業務等を経験しました。独立した今は過去の経験を生かし、色々な建築業務に関わっています。
仕事でやりがいを感じる瞬間はどんな時でしょうか?
クライアントさんから満足して喜んで貰えた時が一番やりがいを感じます。やって良かったと心から思えますね。建築は使う人と共に生きていく生き物だと常々思っていまして、そう考えると生活の全てが設計に繋がってくる。日々勉強ですね。
建設業界で感動したことはありますか?
現場に行った時、職人さんの仕事を見ていると、その技術の高さや手際の良さにはいつも感動します。私も同じプロとして益々頑張らねばと思うことが多いです。
建設業界以外で働くなら何をしたいですか?
正直、建設業界以外の仕事は考えにくいです(笑)別の立場での業界の仕事なら多少は想像も出来ますが、やはり建築士がしっくりきます。ただ音楽が好きなので、もしかしたらその方面も有りだったのかもしれません。実は、最近職人さん達とバンドを組みまして、キーボードを弾いたりもしているんですよ。四六時中建築のことを考えていますが、キーボードを弾いてる時だけは、頭が建築から離れます。いいリフレッシュになっているんじゃないでしょうか。
けんせつ姫創刊号を読んだ感想を聞かせて下さい。
色々な職種の方が、この業界で働いていることが知れて、自分も頑張らなきゃと勇気をもらいました。業界で働く女性も少しずつ増えていっていると感じますので、どんどん進出してきてほしいですね。
♣長期休暇がとれたらヨーロッパへ建築見学旅行に行きたいというK.E.さん。アクティブで前向きな姿勢には頭が下がる思いでした。