受付嬢から板金一家へ。今は現場のムードメーカー!
株式会社佐久間板金工業
S.N.さん 30代
整形外科の受付から華麗に転身した佐久間さんは板金職人。ご主人と呼吸ぴったりの仕事の秘訣を伺った。
板金職人になったきっかけはなんでしょうか?
以前は、整形外科の受付にいたのですが、重度のヘルニア患者さんが何度も来院していまして、その患者さんが今の主人です。家業で板金工事を行う主人を手伝う流れで屋根に上がるようになりました。元々、高い所が平気で、仕事を眺めているうちに楽しそうだなと感じまして(笑)負けず嫌いな性格もあって、私にも出来ると思ったという側面もあります。
仕事の中で大変だと感じることはありますか?
これといって特別大変だと思うことはありませんが、強いて言うなら重たい材料を運ぶ時ぐらいでしょうか。それも周りのみんなが協力してくれますので助かっています。あとは現場のトイレ問題でしょうか。コンビニが近くにない現場は大変困りますね。
ご主人から見て、奥様が現場に居るということをどのように感じていますか?
高い所が私より得意なようで、ヒョイヒョイと屋根で仕事する様はすごいなと思います。もしかしたら板金職人が天職なんじゃないかと思うほどです。ただ、怪我だけはしてほしくないと思います。また、女性が現場にいると、場がなんとなく和むというのはありますね。仕事をする上で意見の食い違いや進捗状況などで、現場がピリピリすることがあります。そんな時に彼女が居てくれるだけで、前向きな空気になると言うか、明るくなると言うか。正直、職人である以上に貢献してくれていると思います。
板金一家のエピソードありましたら聞かせて下さい。
子供がまだ小さい(3歳と6歳)ので、やはり母としての自分という役割も多いのですが、同居している母と協力しながら、一家を盛り立てていきたいという思いは強いです。主人は優しいので、甘えてしまうことも出来るのかもしれませんが、甘えることより支えて共に歩みたい。そんな気持ちで日々過ごしています。
♣長い休みには家族で旅行がお決まりのS.N.さんご一家。次の休みは何処に行こうかと考えることも楽しそうでした。家事や子育てを家族で協力しながらこなす生活には笑顔が溢れているんだろうなと思いました。女性だから出来る。女性じゃなきゃ出来ない。相手を思いやる気持ちから出来る役割分担が仕事の秘訣なのかもしれません。